虫歯になると我慢できないようなひどい痛みで、強いストレスになります。しかし虫歯の治療には高額な費用がかかることもあります。収入が少なかったり貯金がなかったりして虫歯の治療費が払えないこともあるでしょう。虫歯を放置することには複数のリスクがあります。
このページでは虫歯の治療費を払えない場合の対処法を紹介します。虫歯の治療費の目安や費用を極力抑える方法なども解説していますので、虫歯治療の参考にしてください。
金銭問題を解消して虫歯は早めに治療し、無駄な費用負担を抑えましょう。
虫歯の治療費が払えない時の対処法
虫歯の治療費が払えない時の対処法としは、以下の8つの方法があります。
クレジットカード
クリニックによってはクレジットカード決済に対応しているところがあります。費用が心配な時は、事前にクレジットカードに対応しているか確認しておきましょう。
クレジットカード払いであれば、翌月以降の支払いで間に合います。カードによっては後から分割払いやリボ払いに変更することも可能です。
分割払い
治療費の分割払いに対応する歯科医もあります。治療費が高額になり払えないなど不安がある場合は、分割払いの制度があるか確認してみましょう。金利なしのオリジナルローンなどを用意している歯科医もあります。
ただし、治療内容によっては分割払いに対応していないケースもあるので、事前の確認は必須です。
デンタルローン
デンタルローンとは、借入金の使用目的を歯科治療費専用としたローン商品です。金融機関や信販会社が提供しており、歯科医院の窓口でも扱っているところがあります。3~8%程度と低い金利で借入できるのがメリットです。
デンタルローンで歯科医に治療費を一括で支払い、その後、ローン会社に分割払いで毎月返済していくシステムです。
カードローン
消費者金融のカードローンでは、Web上などでの審査に通過することでキャッシング可能です。保証人や担保も不要です。
消費者金融のカードローンは実質年率15~18%とデンタルローンより利率が高めですが、使い道は自由。カードローンは1度審査を受ければ、決められた範囲内で複数回の借入が可能です。
カードローンは最短即日でスピーディーに現金を用意できます。ただし、申し込みのタイミングによっては、翌日以降になることもあります。
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フリーローン
銀行等の金融機関が提供するフリーローンは、使い道が自由なローン商品で、金利は2.0~15.0%程度と低めです。ただしフリーローンは1回のみ融資可能で、追加借入には再度申し込みと審査が必要となります。
フリーローンでは借入までの審査や手続きに時間がかかるため、即日融資は難しいのが難点です。
無料低額診療事業
無料低額診療事業とは、社会福祉法や法人税法の基準に基づいて提供される事業です。低所得者や要保護者、ホームレス、DV被害者、人身取引被害者等の生計困難者が対象です。必要な治療を無料または定額な料金で診療してもらえる仕組みで、保険料が払えない方でも虫歯の治療を受けられます。
ただしどこの歯医者でも利用できるものではなく、無料低額診療事業に対応している事業者でのみ治療が受けられます。
生活保護
生活保護を受けると、指定医療機関であれば無料で診療を受けられます。生活保護には申請が必要で、審査によっては通らないこともあります。しかし虫歯の治療費が払えないほどに収入が少なく、生活が困窮している状況であれば生活保護を申請しましょう。
家族や友人からの借入
給料日前など一時的に費用が不足しており、すぐに返済可能な場合は家族や友人から借りる方法もあります。親しい方との金銭の貸し借りはおすすめしませんが、一時的であれば人間関係を大きく破綻させるような恐れは少ないでしょう。
虫歯治療費の目安
虫歯は放置するほどに複数の処置が必要となり、通院期間が長引き、費用負担も重くなります。通常、虫歯の治療費としてどれくらいの金額がかかるのか、相場をチェックしていきましょう。
虫歯初期・軽度の虫歯
虫歯初期や軽度の段階で治療をすれば、治療費は3割負担で3,000円~4,000円程度です。1回の簡単な治療で完了し、費用負担も少なく済みます。
中度の虫歯
中度の虫歯になると、3割負担で3,000円~10,000円程度かかります。虫歯を削り詰め物をするため、1本の歯の治療に複数回の通院が必要です。最終的な被せものの費用が特に高額です。
神経を抜く必要のある虫歯
神経を抜くまでに進行した虫歯の治療には、3割負担で10,000円~20,000円程度かかります。虫歯が神経まで達しているため、激しい痛みがあるでしょう。歯の神経を取り、根の部分をきれいに掃除して最終的に被せものをするなど、1本の歯で複数回の通院が必要です。
特に神経を取り除くのと、被せもの費用が高額になります。
重度の虫歯
重度の虫歯になると抜歯しか方法がなくなります。3割負担で3,000円~7,000円程度かかるうえ、失った歯を埋めるためのブリッジや入れ歯に別途費用がかかります。
一般的なブリッジや入れ歯は保険適用になります。しかし材料によっては自由診療で10万円など高額な費用がかかることもあるでしょう。インプラントも自由診療で1本あたり30万円~50万円ほどかかります。
虫歯の治療費を抑える方法
お金がない時は、虫歯の治療費を抑えるために、以下の2点を押さえておきましょう。
定期検診を受ける
虫歯の治療は、症状が重くなるほど回数がかかり、都度費用がかかります。虫歯は定期的な検査で予防可能です。虫歯を予防できれば、高額な治療費用を負担することもありません。費用を抑える一番の方法です。
保険適用の治療方法を選択する
歯の治療では、自由診療となる材料なども豊富に用意されています。費用を抑えるには、保険適用でできる範囲で治療をしてもらいましょう。歯の部位によっては、一部自己負担とできるケースなどもあります。歯科医とよく相談して、最善の方法でコストを抑えましょう。
虫歯の治療と保険
虫歯の治療には保険診療と自由診療があり、希望に応じて選択できます。
保険診療
保険で認められた方法と材料を使った治療にのみ、加入している健康保険が適用されます。例えば虫歯を削り、歯に詰め物をする治療は保険適用です。ただし、セラミッククラウンなど保険適用外の素材を選ぶと、保険を使えなくなるので注意が必要です。
基本的には医療費の3割負担です。とはいえ保険診療でも1万円単位で費用がかかることもあります。
自由診療
保険で認められていない技術や材料を使う治療は自由診療です。自由診療は保険対象外ですので全額患者の自費となり、治療費が高額になります。
自由診療で負担が大きくなったときは、医療費控除が有効です。確定申告で虫歯治療にかかる負担を少しでも軽くしましょう。
虫歯を放置するリスク
虫歯を放置することには、以下のように複数のリスクがあります。
- 痛みがひどくなる
- 歯がボロボロになり食事ができなくなる
- 口臭がひどくなる
- 歯がなくなる
- 顎が変形する
- 合併症を引き起こす
虫歯は長く放置するほど多くの問題を引き起こし、お金もかかります。口腔内だけでなく、健康被害に繋がることもあります。1日でも早く治療を済ませましょう。
虫歯の治療費負担を抑えるには定期検査を
虫歯が悪化するほど、治療費の負担が増えてしまいます。虫歯は放置していて治るものではありませんし、抜けた歯は再生しません。
虫歯の治療費が払えないからといって放置していると、さらに高額な費用負担になる可能性があります。費用を最小限に抑えるためにも、1日でも早く歯科医を受診することをおすすめします。
歯の健康を守るには、日頃の歯磨きも重要です。虫歯予防のための定期検査やクリーニングの計画も検討しましょう。