生活に困ってるって知り合いに相談したら「市役所に相談行きなさい」ってアドバイスもらったんだけど!市役所でお金を借りられるんですか?
市役所でお金を借してくれるわけではありません。詳しく解説しますね!
市役所ではお金を借りる方法を教えてもらえる
生活に困った人が「市役所でお金を借りた」と言っていたりする事がありますが、実はちょっと違っています。
市役所では、失業中や減収などの理由で生活苦の方に、公的資金のお金を借りる方法を紹介しており、直接融資を行う事はありません。
では、市役所で紹介してもらえる公的資金とは、どんなものなのでしょうか?
市役所でお金を借りれる公的資金とは?
市役所へ相談に行くと紹介される公的資金は、代表的なもので下記の通りになります。
- 総合支援資金
- 福祉資金
- 教育支援資金
- 不動産担保型生活資金
この中で直接生活費に関わってくるのは
- 福祉金の緊急小口資金貸付
- 総合支援金の生活支援金
になるでしょう。詳しくは、厚生労働省福祉金一覧を参照ください。
特に生活に直結する貸付金の、緊急小口資金と生活支援金の借り入れ方法を紹介して行きましょう。
緊急小口資金
緊急小口資金は、緊急かつ一時的に生計の維持が困難となった場合に、少額の費用が借りれる制度です。
主に失業者に対して行われる制度ですが、コロナ関連で収入が減ってしまった場合にも利用できます。
借り入れできる金額は、通常10万円ですが、現在(2021年9月)はコロナの関係で、20万円までの借りれが可能です。
申し込みには
- 借入申込書
- 借用書
- 要事項説明書
- 収入の減少状況に関する申立書
の記入が必要です。
緊急小口資金を借りるには、市役所にある、しごと・くらしサポートセンターに、生活苦であるという相談に行きます。
相談に行くと、しごと・くらしサポートセンターから社会福祉協議会への案内状がもらえるので、住民票と緊急小口資金の振込先の銀行口座と印鑑を持って行けば、申請が行えます。
申請用紙は社会福祉協議会で用意されていますので、係員の指示に従って記入すれば完了です。
印鑑はシャチハタではないものを。住民票は世帯全員分の名前が載ってるものを準備しましょう!
申請後1週間ほどすると、融資ができるか、できないかの決定通知が届き、2週間〜1ヶ月の間に、申請書に書いた銀行口座に緊急小口資金が振り込まれます。
少し面倒なのは、借り入れるために市役所の、しごと・くらしサポートセンターやハローワーク、社会福祉協議会を行ったり来たりする手間があります。
申請自体は簡単で、分からない事や心配事は、その場で聞きながら記入できるので安心です。
総合支援資金の生活支援金
総合支援資金の一つである生活支援金は、失業者に対して行われる支援金で、生活再建までの間に必要な生活費用が借り入れできる制度です。
生活支援費は二人以上の世帯で、月に20万円以内を3ヶ月間、単身者は15万円以内を3ヶ月間借り入れる事が出来ます。
生活支援費を借り入れる通常の流れでは、緊急小口資金を借り入れてから、生活支援費を借りる形になります。
生活支援費の申し込み方法は、緊急小口資金が借りれた事を、社会福祉協議会に報告に行くと、総合支援資金の申し込み案内を社会福祉協議会が行ってくれます。
総合支援資金の申請をすれば、生活支援費が借りられます!
1週間ほどすると、総合支援資金の申請書が郵送で届くので、内容を確認し必要事項を記載した後に返送すれば完了です。
記載する内容は緊急小口資金とほぼ同じ内容なので、わかりやすいと思いますが、分からなければ社会福祉協議会に聞きに行けば教えてもらえます。
1〜2週間ほどすると、総合支援資金の決定通知が届きます。
振込みまでに、1ヶ月ほどかかるので、緊急小口資金と総合支援金の申請は、できるだけ早めにしておくほうが良いでしょう。
現在(2021年9月)はコロナにより、失業中の方以外にも、減収の方でも利用できるようになっているので、「生活どうしよう・・」と思っているなら、相談に行ってみましょう。
総合支援資金は、コロナの関係で優遇措置もあります。優遇措置の内容については、状況によって変動することもあるので随時確認してください!
本当ですか!さらに45〜60万円借りれるんですね!
休職中でハローワークから雇用保険をもらっている方でも、緊急小口資金や総合支援金は借りられます!
緊急小口資金や総合支援資金はアルバイトでも借りれるの?
ところで、この緊急小口資金や総合支援資金は僕みたいなバイトでも借りられるの?
緊急小口資金や総合支援資金は基本的に失業者が利用する制度ですが、現在はコロナの為に雇用形態にとらわれず、借り入れができるようになっています。
ただし、扶養家族に収入がある場合は、借り入れができない事もあるので、サポートセンターや社会福祉協議会で、世帯全体の収入などを相談する必要があります。
緊急小口資金や総合支援資金以外で借入できる資金は?
新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金
総合支援資金の貸付期間が終了しても、困窮の状態から抜け出せない世帯に支援される制度です。
単身世帯で6万円、2人世帯で8万円、3人以上世帯で10万円が支援されます。
借り入れの為の条件が非常に細かいので、市役所でお金を借りる方法を聞きながら申請するのが一番良いでしょう。
または、厚生労働省のホームページをご覧ください。
住居確保給付金
減収や廃業、失業などにより、家賃の支払いが苦しい世帯に給付される制度です。
申請が通れば最大3ヶ月間の給付金が支払われます。
問題は、基本的に一生に一度しか使えない制度なので、今が使う時なのか?と見極める必要があります。
相談は、市役所のしごと・くらしサポートセンターで行います。
生活費をサポートしてくれる支援金や助成金は、こんな感じです!
なるほど!市役所ではお金を借りる方法が相談できて、借り入れができる所を紹介してくれるんですね。
はい、市役所は助成金や支援金の窓口になって、生活に必要な資金の借り入れを支援してくれます!