あの、1度ブラックになったら、その黒歴史はもう消せないんでしょうか?
残念ながら、ブラックになった過去を消し去るのは難しいですね…。
ブラックを消す方法=基本的にない
滞納しまくっていたり返済をしないでいたり、弁護士に債務処理をしてもらうとアナタの信用情報に事故情報というものが記載されます。
これが世に言うブラックやブラックリストと言われるものです。
インターネットなどで検索すると”ブラックを消す方法”などが都市伝説のようにように書かれていたりしますが、ブラックを消す方法というものは存在しません。
とは言え例外で消してもらえる事は無くもないです。
ブラックを消す方法【例外的事例】
同姓同名で間違って登録されている場合
信用情報機関に間違って同姓同名の別人の情報がアナタの信用情報に記載されてしまっている場合があります。ローンを組んだりクレジットで分割払いをしようとしたときに、何故か審査が通らなくて気付くというパターンですね。
アナタに滞納や未払いの覚えがなく、全く潔白である場合は事故情報を登録している会社へ問い合わせ信用情報機関に訂正してもらう事でブラックを消す事ができます。
この際、万が一登録元の会社が倒産などで連絡ができない場合には、直接信用情報機関に連絡して、ブラックを消してもらう方法もあります。
信用情報を扱う期間はCIC、KSC、JICCという3つの機関があって、お互いが情報を共有しているので、どれか一つの機関に事故情報が載っていてもブラックになってしまいます。
過払金請求でブラック登録された場合
過払金請求も債務整理の一つなので消費者金融が誤って事故情報として信用情報に登録してしまう事が稀にあります。
過払請求は事故情報の案件にあたらないため、当然アナタの事故情報は削除してもらえます。
登録元の会社へ連絡を入れてブラックを消してもらうようにしましょう。
犯罪に巻き込まれた場合
スキミングやフィッシングなどの犯罪によりアナタのクレジットカード情報が悪用されブラックになった場合もブラックを取り消す事ができます。
犯罪に巻き込まれたと思ったら直ぐにクレジット会社に連絡を入れてカードを止めてもらい、CICに事故情報として処理されている事を伝えましょう。
また、同時に警察にも相談に行くようにします。
クレジットカードやカードローンのカードを紛失した場合など、第三者によって情報が抜き取られることもあるので要注意です!
このように例外的な事例でブラックを消す方法はありますが、アナタが滞納や返済をせずにブラックになってしまったケースでは、ブラックを消す方法というのはありません。
こんな理由でもブラックになることも
きちんと返済日には支払いを行っており、犯罪にも巻き込まれておらず誤った登録もされていないのにブラックになる場合もあります。
複数の金融業者への登録申請
短期間で複数の金融会社へ登録申請を行うと「この人はなんか怪しい動きをしているな?」と金融会社から思われてしまいブラックになる事があります。
目安としては1ヶ月の間に3社以上へローンなどの申し込みを行うと怪しまれる傾向があるようです。
スーパーホワイト
聞きなれない言葉だと思いますが、これまでアナタが全く金融サービスを利用した事がない完全現金主義者だった場合にもブラックになってしまう場合があります。
過去にまったくクレジットやローンを使った事がない人のことをスーパーホワイトと呼びます。
スーパーホワイトがブラックになってしまう理由
スーパーホワイトの他にホワイトという似たものがあります。
金融商品は一定の期間が過ぎてしまえばアナタの情報が消去されてしまうので、例えば元ブラックで一定期間ローンやクレジットを利用できずにいた場合、事故情報が消されてホワイトになります。
スーパーホワイトもホワイトも、どちらも同じく金融情報の履歴がない状態なので、金融会社では元ブラックなのか完全現金主義で過ごしてきたのか?の判断ができなくなります。
特に30歳代を超えて初めてローンやクレジットなどの金融サービスを使う場合には怪しまれる可能性があります。
少しでも早くブラックの状態を解消するには?
一度、アナタの信用情報に事故情報が載ってしまうと5〜10年の間はローンやクレジットなどが利用できなくなり、ブラックを消す方法というのは存在しないとお伝えしました。
とは言え、ブラックにお金を貸してはいけない!という法律がある訳ではないのでアナタの誠意次第ではブラックの状態を早めに解消できるチャンスがあるかもしれません。
返済は怠らずきっちり支払う
債務整理などで金融会社とアナタとの間で交わされた返済条件に従い、確実に返済する事でアナタの信頼が回復していくこともあります。
基本的に事故情報は5〜10年で消える訳ですが、3〜4年もするとブラックの登録元会社から借り入れを行える事例も存在します。
一括で返済してしまう
借りたお金などを一括で返済することができれば、アナタの信頼度がグッと上がるでしょう。
場合によっては、逆に金融会社から「またウチの商品使ってくれませんか?」のような再借り入れの話が来る事もあるようです。
CICなどの信用機関では5〜10年たたなければブラックが消える事はありませんが、金融会社単位でならアナタの誠意ある態度が少しでも早くブラックを消す方法につながることもあります。
ブラックになると一生クレジットやローンが出来なくなるという話もあるのですが、事故情報が消えれば使えるようになりますよ。
ただ、金融会社単位では、ブラックの情報が残り続けることもあります。
ブラックを消す方法として名字を変えるのは?
ブラックを消す方法として有名なもので「苗字を変える」というのがあります。
結婚したり養子になったりする事でアナタは新しい名前に変わり債務情報はホワイトになるので、クレジットやローンが組めるという噂です。
実際に苗字が変わった事でブラックなのにローンやクレジットが使えた方は多く存在します。
と、いう事はこの噂は本当だったという事なのでしょうか?
金融会社は全てお見通し
金融会社もバカではありませんから、苗字を変えて新規に申し込みを行って来る場合を想定しています。
苗字を変えて金融情報が一切ない状態は逆に怪しまれやすくなり、電話番番号や住所などからアナタの経歴をたどり元の名前を割り出します。
それでもクレジットやローンができたとしたら、闇金に近いグレーな金融会社だったとか、嫁いだり養子になった先の家が信用に値する家だったなどの理由があります。
都市伝説的な噂を鵜呑みにして安易に名前を変えるような事はしないでおきましょう。
という訳で、犯罪に巻き込まれたとか、誤りで登録されたと言うような特殊な場合以外の理由でブラックを消す事はできません。「ブラックを消す方法教えます」などといった詐欺に引っかからないように注意してくださいね!