市民税とか住民税とか貯まってきちゃったけど大丈夫かな?
払わなければいけないお金なので、大丈夫では無いですね!
市民税を滞納したら分割できるの?
市民税と県民税を合わせて住民税と言いますが、この税金は前年度の収入に対して発生するため、本年度で突然減収したり失業していても関係なく払わなくてはなりません。
とは言え、減収や失業しているのに無い袖は振れませんよね?
そんな時には役所へ分割で支払いができないかの相談に行きましょう。条件を満たせば分割での支払いも可能となります。
市民税を分割で払う条件
- 市民税を払う意思がある
- 経済的に苦しいため払うに払えない
この条件がある方は是非、役所へ相談に行きましょう。
役所の方も支払う意思はあるのに支払えない方を強制的に財産の差し押さえなどはできません。
必ず支払いやすい方法を提案してくれるはずで基本的には12回払いにしてもらえるはずです。
市民税が減免や猶予などしてもらえる事も
税金を支払えない理由が
- 収入が想定外に減収
- 災害などで財産を失った
などの理由の場合には減免や猶予などの措置をとってもらえることがありますので、請求や督促を無視せず、まずは状況を伝えて相談してみましょう。
市民税を滞納で分割払いも怠ると・・・
市民税の滞納や分割払いを放ったらかしにしていると、最悪の場合財産を差し押さえされることになります。
差し押さえまでの流れとしては以下の通りになります。
督促状が届く
市民税の納期期限を経過しても支払いがない場合、地方税法により督促状を「納期限後20日以内に発すること」と定められていおり、自治体によっては別途条例にて期間を定めている場合もあります。
督促送付から10日経つと、役所はアナタの財産をいつでも差し押さえすることができるようになります。
催告書が届く
督促状を送付しても支払いがなされない場合、自治体により催告書(さいこくしょ)が届く事もあります。
さらに催告書が届いた後も支払いを無視していると差押予告書と言うものが届くことも。
督促状や催告書が届いたらひとまず役所に連絡を入れるのが最善策です。
電話・訪問による催促
地域によっては役所から電話がかかってきたり、訪問による税金の催促を受けることもあります。
訪問の場合、詐欺であるケースもあるので職員の「徴税吏員証」など間違いがないか確認することも重要です。
差し押さえが嫌ならここが最後のチャンスとなるので税金の支払いについて役所と取り決めを行います。
督促状が届いた時点で役所に相談に行きましょう。放置しても問題は解決しませんよ!
市民税を滞納で督促⇒差し押さえられるとどうなるの?
市民税の滞納や分割の相談をしないで放っておくとアナタの財産は差し押さえという事になります。
差し押さえになるとどんな事になってしまうのでしょうか?
市民税を滞納しても信用情報には影響がない?
市民税を滞納しても信用情報に直接の影響は無いのですが、督促に対して納付がなければ法に基づく財産調査が行われます。
この調査は、銀行、官公庁、取引先、職場など広い範囲で行われますので、社会的な信用を失うことに繋がってしまうでしょう。
クレジットカードで市民税を払っている時は注意
市民税をクレジット払いしている方は、クレジット引き落としができなくなるために信用情報に記載がされ、いわゆるブラックになってしまいます。
また、差し押さえで銀行口座が止められると、口座からお金を引き出すことも、公共料金の引き落としなども停止し、今度は公共料金やカード会社などからの督促が届くこととなってしまいます。
カード会社からは一括での支払いを求められたり、公共料金であれば電気や水道などが停止となる可能性も。
車のローンや住宅ローンなど高額商品の一括支払い請求が来てしまえば、どうしようもなくなります。
会社に滞納がバレる
会社で市民税が引かれていない場合、市民税滞納で差し押さえとなれば、給料の一部もその対象となります。
最高裁判所の公式ページでも、下記のように記載があります。
給料の差押えについては,法律で,給料(税金等を控除した残額)の4分の1までが,差押えの対象になると定められています。
この差し押さえが執行されれば、当然職場にも市民税の滞納がバレる事になり、アナタの信用も失われることとなります。
市民税の滞納は分割で差し押さえを回避できるの?
市民税の滞納で差し押さえをされると生活もままならなくなるので分割での支払いなどにも応じてもらえます。
差し押さえが始まってから分割でも支払いうことができれば、差し押さえの解除をしてもらえることもあります。
市民税の滞納の分割払い中の注意点
一般的に市民税や県民税は6月・8月・10月・1月に支払いますが、市民税や県民税の滞納分を分割にすると、該当月には本来支払うべき税額にプラスして滞納分を払わなければなりません。
また、分割払い中には延滞金も発生するのでトータルで税金を多めに払うことになります。
「市民税とか1円でも減らしたい!」という方は、できる限り滞納は避け、分割しないで払えるように心がけておかなくてはなりませんね。
市民税の滞納を分割でしてもらう方法
役所に相談に行くと、市民税の滞納分をなぜ分割にするのか?と理由を聞かれる事になります。
理由を聞かれたら「現在、給付額に足りる財産がありません」や「預貯金がなく一括で払えないため」などと答えると、ほぼ分割に応じてもらえるはずです。
また、コロナ禍の現在では「コロナのため○○」と理由にコロナを入れておくと、さらに応じてもらいやすくなるという話を聞きます。
市民税・県民税の滞納を分割すると毎月どれくらい払うの?
市民税・県民税の滞納を分割すると毎月どれくらいの支払いになるのか?というのも気になるところでしょう。
市民税・県民税は前年の所得に応じて変わるものですから一概には書けませんが、例えば年収400万円くらいだった場合はどうでしょうか?
400万円の収入がある場合、国税庁の定める給与所得控除により「収入金額×20%+44万円」(収入金額により数値変が変わります)で控除額を求めることができます。
400万円の収入では、所得控除が124万円となり所得は400万円-124万円で276万円。
この276万円から基礎控除額43万円を差し引いた233万円に市民税の税率をかけて、さらに均等割の税額た加算され、税額が求められます。
市民税は所得×6%+3,500円(均等割)、県民税は所得×4%+1,500円(均等割)なので所得233万円として計算すると
市民税は143,300円、県民税は94,700円、合計すると238,000円になります。
その他の控除などあれば数値も変わってきますが、400万円の年収での市民税や県民税の目安はこれくらいです。
市民税・県民税の分割は12回払いが基本なので238,000円を12で割ると19,833円。生活を見直したり親などの親族を頼ればなんとなりそうな金額ではないでしょうか?
親を頼らず市民税の滞納の分割を払う方法
市民税・県民税の月々の支払いは2万円ほどなので、1回2回なら親に借りることはできたとしても、毎月借りることはなかなか出来ないと思います。
生活を見直す
一番に生活を見直すのが良いのではないでしょうか?
趣味に費やす費用を抑えたり、食費を見直してみる事で毎月の出費を抑える事ができるのではないでしょうか?
一時的にお金を借りる
差し押さえられてしまうくらいなら、カードローンなどの消費者金融から一時的にお金を借りることも考えておかなくてはなりません。
カードローンからお金を借りるコツは
- 余分にお金を借りすぎない
- 早期完済だと金利がつかない会社で借りる
- 早期に完済する
です。
カードローンは金利も高くて怖そう!というイメージはありますが、計画的に借りて返済できれば審査も銀行などと比べると甘めで心強いものです。
ただし、差し押さえ後には借り入れができなくなる場合もあるので注意が必要です。
市民税とか放っておいたらめちゃくちゃやばいですね!
はい、払うべきお金は早めに払うに限ります!