ゆうちょのブライダルローンが終了したのですが、ほかにどこのブライダルローンを使用すれば良いのでしょうか?
ゆうちょ銀行のブライダルローンが終了しても、選択肢はたくさんあります。ゆうちょで現在使用できる貸付や、ゆうちょ以外が提携するブライダルローンを解説します。
ゆうちょ銀行のブライダルローン「夢航路」はサービス終了
ゆうちょ銀行のブライダルローン・夢航路は、2019年6月28日をもってサービスを終了しています。
夢航路はゆうちょ銀行が提携するスルガ銀行の商品を、ゆうちょ銀行が媒介していたサービスでした。
融資はスルガ銀行が担当していましたが、現在ゆうちょ銀行とスルガ銀行は提携を解消しており、ブライダルローンも提携解消とともに終了。現在は郵便局に行っても、夢航路の借入や新規申し込み受付は不可能です。
ブライダルローン・夢航路では、新婚旅行や結婚式の挙式費用など、結婚に関わる資金の借入を提供していました。
新婚生活を開始する夫婦や、結婚を直前に控えたカップルにとって、とても嬉しいサービスだっただけに、サービス終了はとても残念です。
ゆうちょ銀行ブライダルローン「夢航路」のサービス概要
ゆうちょ銀行のブライダルローン「ハッピープラン」は、10万円から1,000万円まで借入可能な目的型ローン・夢航路の種類の1つです。
ゆうちょ銀行・夢航路のブライダルローン概要は、以下のとおり。
項目 | 詳細 |
---|---|
利用限度額 | 10万円~1,000円(1万円単位) |
適用金利 | 固定金利 |
返済方法 | ボーナス時増額返借入期間済の併用も可 |
担保・保証人 | 不要 |
返済期間 | 最長10年 |
利用条件 |
|
資金使途 |
|
ほかのブライダルローンは借入限度額が平均300万円~500万円程度ですが、夢航路なら1,000万円まで借入可能な点が魅力的でした。高額借入を希望しているカップルにとっても、嬉しいサービスですね。
返済期間も10年と長期間に対応しているため、ご祝儀で返済が不可能だとしても、自身の収入でコツコツ返済可能。
夢航路の審査は、消費者金融のカードローンなどと比べると、やや厳しく設定されており、安定した収入と信用情報がより一層厳正にチェックされていたのです。
住宅ローンほどの難易度ではなかったと思われますが、審査を100%通過できるとは断言できない難易度でした。
結婚式や今後の夫婦生活に向けて計画的に費用を確保したい方にとっては、便利でおすすめのローンだったのでサービス終了は非常に残念です。
ゆうちょ銀行で現在利用できる貸付サービス
ゆうちょ銀行では、現在利用できる目的別ローンは住宅ローンのみで、ブライダル目的で契約できる貸付は以下のサービスのみとなっています。
- 貯金担保自動貸付
- 口座借越サービス
各サービスの概要を、解説します。
貯金担保自動貸付け
ゆうちょ銀行のブライダルローン終了後、結婚費用のために使用できる貸付として、貯金担保自動貸付が挙げられます。
ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付の概要は、以下のとおり。
項目 | 内容 |
---|---|
限度額 |
預入金額の90%以内 |
金利 |
|
利用資格 | ゆうちょ銀行の総合口座通帳に担保となる定額貯金(担保定額貯金)または定期貯金(担保定期貯金)を預入している人 |
審査の有無 | なし |
申し込み方法 | ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口で手続き 手続きには、以下が必要
|
貯金担保自動貸付は、総合口座に担保定額貯金や担保定期貯金を預入している人を対象とした貸付です。通常貯金残高を超える払い戻し請求があった場合、不足分が自動で貸付けられる設定。
無利息ではありませんが、利息0%に限りなく近い金利なので、返済ストレスも少ないでしょう。
審査がなく、郵貯の総合口座に貯金している人なら、誰でも融資してくれるので、計画的に貯金してきたカップルにとっては結婚費用の借入に最適かもしれません。
口座借越サービス
ゆうちょ銀行のブライダルローン・夢航路が終了して以降、ブライダル目的として使用できる貸付には、口座借越サービスが挙げられます。
口座借越サービスの概要は、以下のとおり。
項目 | 内容 |
---|---|
限度額 | 10万円以上30万円以内 |
金利 | 年14.0% |
利用資格 |
|
審査の有無 | あり |
申し込み方法 |
|
口座借越サービスは、ゆうちょの通常貯金口座を持っている人が残高不足になった際に、ゆうちょ銀行から自動的に貸付を行うサービスです。
ゆうちょの口座を持っていない方は、新規発行する必要があります。
審査があり、安定性と継続性のある収入や信用情報をきちんと確認されます。審査は決して甘くないので、過去に滞納や延滞など事故情報が登録されている方は、審査通過が難しいかもしれません。
借入限度額は30万円までなので、返済困難に陥るリスクは低いでしょう。
申し込みは、インターネットと窓口で展開しています。どちらも通帳と運転免許証などの本人確認書類が必要で、窓口の場合は届け印が必要。電話番号なども必要になるので、本人確認のために必要なデータは早い段階で揃えておいてください。
結婚生活に向けて少額の借入が必要な場合は、口座借越サービスの利用を検討しましょう。
ゆうちょ銀行以外のブライダルローン
ブライダルローンの選択肢は、ゆうちょ銀行の夢航路以外にも、たくさんあります。
夢航路以外のどこでブライダル資金を借入すえばいいかお悩みの方に向けて、ほかの銀行が提供しているブライダルローンの概要をまとめました。
楽天銀行「目的型ローンブライダル」
楽天銀行では、目的型ローンとして、ブライダル専用ローンを提供しています。
楽天銀行の目的型ローンブライダルの概要は、以下のとおり。
項目 | 内容 |
---|---|
借入限度額 | 10万円~300万円(1万円単位) |
金利 | 7.0% |
借入期間 | 最長8年4ヶ月 |
利用条件 |
|
申し込み方法 | インターネット |
楽天銀行のブライダルローンは、低金利が何よりのメリット。
適用範囲はあくまでも結婚資金ですが、1万円単位で借入できるので、計画的に結婚資金を調達することができます。
収入が安定していて、楽天カードの保証を受けられることが利用条件です。
利用限度額は最大300万円までなので、新婚旅行費用などまとまったお金が必要な方にもおすすめ。
自動引き落としに対応している上に、インターネットで直接申し込みと契約が可能な点も有難いですね。
千葉銀行「ちばぎんブライダルローン」
地方銀行の千葉銀行でも、ブライダルローンを提供しています。
千葉銀行の提供するちばぎんブライダルローンの概要は、以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
借入限度額 | 10万円以上500万円以内 |
金利 | 年5.00%~5.40% |
借入期間 | 6か月以上10年以内(6か月単位) |
利用条件 |
|
申し込み方法 | インターネット |
千葉銀行では、500万円以内の結婚資金融資を行っています。
申し込みがWEBで完結する点も、魅力的です。
利用できるのは本支店の営業地域内に住んでいる人に限られてしまいますが、鹿児島銀行や足利銀行など、ほかの地域の地方銀行でもブライダルローンを展開しています。
一部の地域では、ちばぎんブライダルローンを利用できないので、注意してください。地方銀行のブライダルローンを利用したい方は、自分自身の住んでいる地域の銀行でブライダルローンを展開しているか、確認しましょう。
地方銀行では金利が低く設定されており、手数料を抑えられるメリットがあります。
スルガ銀行「結婚式費用立替えプラン」
スルガ銀行では、ブライダルローンとして最大800万円まで借入可能な結婚式費用立替えプランを用意しています。
結婚式費用立替えプランの概要は、以下のとおり。
項目 | 内容 |
---|---|
借入限度額 | 800万円まで |
金利 | 年8.8%~12.8% |
借入期間 | 契約日より1年後の応答月の末日 |
利用条件 |
|
申し込み方法 | インターネット |
スルガ銀行の結婚式費用立替えプランは、インターネットで申し込み可能。800万円まで借入できるので、挙式費用や新居の費用など、やや大きなお金も用意できます。
金利は最大で12.8%とやや高金利ですが、最大借入額が大きいので便利に使用できるでしょう。
ジャックス「Prechante(プレシャンテ)」
ローンの信販会社として有名なジャックスでも、ブライダルローンを展開しています。
ジャックスのブライダルローン・Prechanteの概要は、以下のとおり。
項目 | 内容 |
---|---|
借入限度額 | 10万円~500万円 |
金利 | 年率6.5%~18.0% |
借入期間 | 最大84ヶ月 |
利用条件 | 提携式場で結婚式や披露宴を行うこと |
申し込み方法 | インターネット |
ジャックスのプレシャンテなら、提携している式場で結婚式や披露宴を行うだけで、簡単に借入が可能です。
最大で500万円まで借入できるので、豪華な挙式を予定している人にもおすすめ。返済期間も長めに設定されており、コツコツ返済することが可能です。
申し込みは、インターネットで完結します。
金利にやや振れ幅がありますが、利息額は平均的な数値といえるでしょう。
ライフエンジェル(Life Angel)「結婚式費用等分割払いサービス」
国内で豪華な挙式を挙げたい人には、ライフエンジェルの結婚式費用等分割払いサービスがおすすめ。
ライフエンジェルの結婚式費用分割払いサービスの概要は、以下のとおりです。
項目 | 内容 |
---|---|
借入限度額 | 1万円~見積金額総額 |
金利 |
|
借入期間 | 7年以内/1回~80回 |
利用条件 | 安定した収入がある方
提携式場で結婚式を挙げられる方 |
申し込み方法 | 指定書類を郵送 |
ライフエンジェルは、具体的な最大借入額を設けておらず、見積金額によって異なります。
指定の書類を郵送で提出するだけで手続きができて、提携式場で結婚式を挙げる有職者ならば誰でも申し込み可能。金利は分割払いと一括払いによって異なりますので、ご注意ください。
ライフエンジェルでは国内挙式以外にも、海外挙式向けのブライダルクレジットも展開しています。自分がどんな環境でどんな挙式を挙げたいかで、利用プランも異なります。
ブライダルローンの選択肢はたくさんあるので、条件を吟味しながら、よく考えましょう。
結婚にかかる費用はどれくらい?
結婚にかかる費用は、結婚式の規模や招待人数によって異なります。結婚式に具体的にどれくらいの費用がかかるのか、費用相場や内訳・ご祝儀の相場を解説します。
幸せな結婚生活を送れるよう、以下のデータを参考にして、計画的に結婚費用を貯めましょう。
結婚式の費用相場はいくら?
2022年の「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、結婚式の費用相場は303.8万円でした。2022年の結婚式費用は、2021年より11.5万円増加しています。
招待人数の2022年平均人数は43.2人で、近年もそれなりに大規模な結婚式が展開されていることが分かります。
小規模な結婚式であれば100万円~200万円程度に費用を抑えることができますが、平均的な規模の結婚式を上げる場合は、300万円以上の費用が必要になるのです。
結婚式費用の内訳
2022年の結婚式費用の内訳は、飲食とギフト費用に分けられます。
一人あたりの各内訳は、以下のとおり。
項目 | 一人あたりの費用内訳 |
---|---|
食事代(飲み物を除く) | 1万6,700円 |
ギフト費用 | 6,900円 |
昨今の結婚式では、招待客一人一人にある程度まとまったお金を充当しています。
トータルで、招待客一人あたり25,000円近くかかるのです。
長期的かつ計画的に、挙式費用を貯蓄する必要がありますね。
ご祝儀の相場はどれくらい?
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」によると、2022年のご祝儀相場は、1回の挙式で180.4万円となっています。
一方、挙式費用は300万円前後なので、半分近くを自己負担しなくてはいけません。
コロナ禍でご祝儀費用も落ち込みましたが、どうにかしてここ数年で立て直しているようです。
自己負担額もある程度確保しなくてはいけませんが、ご祝儀額の相場がある程度多いので、そこまで大きな出費にはならないでしょう。
結婚式の自己負担はどれくらい?
ご祝儀で結婚式の費用をまかなえなかった場合、1回の結婚式で平均147.3万円の自己負担額が出ることが、「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022調べ」の統計から判明しています。
決して多額な出費ではありませんが、自己負担額もある程度の金額になることを覚悟しなくてはいけません。
事前にまとまったお金を確保したい場合は、SMBCモビットなど大手消費者金融のカードローンで融資を受けても良いでしょう。
昨今は無利子期間を設けていたり、即日入金も可能な消費者金融が多いです。時間がない人には、圧倒的に消費者金融での資金調達方法がおすすめでしょう。
AUのじぶん銀行なら、多目的なローンを組むことができます。三井住友銀行などの大手銀行であれば、最大800万円までキャッシング可能。
大幅な出費が予想される結婚資に備えて、早めに借入先を検討しても良いかもしれません。
ブライダルローンが必要なケースとは?
ブライダルローンは、豪華な挙式を挙げたい場合や、両親に援助を求めず自分達で規模の大きい式を挙げたい場合などに必要となるでしょう。
結婚式費用の相場は1日の式で300万円程度と、決して安くありません。大規模な挙式を考えている場合は、カップルの貯蓄だけではまかなえないでしょう。両親と離れて暮らしている場合は、わざわざ連絡して援助を頼むことも少し気が引けるもの。
新郎新婦が有職者であれば、貯蓄や現在の資金でまかなえない結婚資金を調達するために、ブライダルローンを使用することが可能。中には、提携式場で挙式を挙げることを条件にしているローン会社もあり、お得なサービスも。
信販会社だけでなく、ろうきんでもブライダルローンに対応しているケースもあります。ベストブライダルなどの、結婚式場掲載サイトを見て、全国の結婚式場費用の相場や規模を確認しても良いかもしれません。
自分達のライフプランを振り返り、ブライダルローンを利用するか、しっかり考えましょう。
ブライダルローンは将来のことも考えて検討しよう
結婚式は、一生に一度の大事なイベント。女性にとっても男性にとっても節目となりますが、挙式費用は決して安くありません。
ブライダルローンは便利ですが、あくまでも借金です。利息を含めた借入総額は本当に返済可能か、しっかり将来のライフプランを考慮して判断しましょう。
ブライダルローンを利用する場合は、コツコツ返済して、楽しく思い出に残る結婚生活を送ってください。