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ペット契約後のキャンセルはできる?ペットローンはどうなるの?

ペット契約後のキャンセル ショッピングローン

ペットを契約したけれど、飼育できないことが分かりました。契約後のキャンセルって、可能なんでしょうか?

ペット契約後のキャンセルは、可能な場合と不可能な場合があります。契約に関する基本事項や、発生するデメリットを確認しましょう。

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ペットの契約後にキャンセルはできる?

ペット契約後の契約解除は、可能なケースと不可能なケースがあります。

様々な事情で契約したペットを返品したい場合、どのような対処が必要なのでしょうか?

まずは契約書をチェック

契約後にペットを返したくなった場合、原則として契約書のルールに基づいて判断されるので、まず契約書を確認しましょう。契約書には、ペットを飼う際にの注意事項や、キャンセルに関する条件が記載されているはず。

ペットショップの店員から契約の際に口頭でも注意事項を聞いているはずですが、目の前のペットに感情移入してしまい、説明を聞き逃すケースも少なくありません。

どうしてもペット契約を解除したい場合、まずは契約解除が可能か、条件や可否を契約書でチェックしてください。

ペットショップで取り置きをした場合、生体価格の何割かの手付金を払いますが、手付金を払ってからのキャンセルでは、返金に対応できません。場合によってはキャンセル料がかかるケースも。

取り置きをする際には、キャンセルが可能か、キャンセル料は発生するのか、事前に聞いておきましょう。

ただし、基本的に取り置き後のキャンセルは下記の理由から避けたほうが無難でしょう。

  • 長期間の取り置きはペットの負担になる
  • ペットショップ側は手続きやワクチン接種など、動物に必要な対応を含めて、引き渡しの準備を進めている

動物のことや、販売側の負担を考えると、取り置き後のキャンセルは絶対に避けたいところです。

キャンセルは手付金支払い前に、少しでも早く行うようにしましょう。

キャンセル料の支払い説明を口頭でも文面でも受けていないにも関わらず、キャンセル料を請求された場合は、不当請求の可能性が発生。

不当な請求をされた場合は国民生活センターや弁護士に速やかに相談し、対処してもらいましょう。

ペットに病気があった場合

ペットショップやブリーダーから購入した動物に病気が見つかった場合、事前に説明を聞いていなかった場合に限り、基本的に契約解除は可能です。

本来ならば、ペットショップやブリーダー側には、動物病院などで動物の健康状態をきちんと確認する義務があります。事前に意図的に病気の説明をしなかった場合、当然大きな問題が発生。

契約解除後もペットの飼育を希望する場合は、販売者側が動物の交換に応じてくれる場合も。先天性疾患などの場合は、返金に対応しているケースも少なくありません。

ペットショップやブリーダーは、飼い主に動物の健康状態を報告する義務があります。ワクチン接種経験や遺伝性疾患の有無など、法律のもときちんと説明しなくてはいけません。

飼い主側も、もちろん説明をきちんと聞く必要があります。目の前のペットが可愛いからといって、説明をそっちのけにするのは、NG。

あくまでペットショップ側が説明を怠った場合に限り契約解除が可能なので、病気の説明をしたにも関わらず飼い主が聞いていなかった場合は、契約解除不可能となります。

契約の際に、事前に契約者側が病気の有無を質問しておくと良いかもしれませんね。

ペットショップ側の責任であればキャンセル可能

契約の際にペットショップ側の責任があれば、契約キャンセルは可能です。

動物に先天性疾患があることや、健康に異常があることを知っていて飼い主に報告しなかった場合は、ペットショップ側の責任とみなされます。

もし動物が病気を持っている場合は、ペットショップ側は契約者に診断書などを提出しなくてはなりません。

ペットショップ側の責任で飼い主との間にトラブルが発生すると、治療費の保障や返金などに対応してくれる場合も。

子犬や子猫の場合は代金も高額になるので、ペットショップ側の不備で飼育を悩んでいる場合は、経済的な事情も考慮して契約解除を検討しましょう。

契約者の自己都合によるキャンセルは原則不可

契約者側の自己都合では、ペットの契約解除は原則不可能です。

契約者側の自己都合と判断される理由は、おもに以下のようなものを指します。

  • ペットの飼育に不安を感じた
  • 自宅でペットを飼えないことが判明した

特に子猫や子犬は、1日ごとの成長が著しいため、一度契約すると契約者都合でのキャンセルは不可能に。ペットの契約並びにペットローンの解除も自己都合であれば難しいです。

ペットショップや信販会社によって回答は異なりますが、ペットショップ側でキャンセル不可能と判断された場合は、信販会社側も不可能と判断するケースが多数。失業や病気などで飼育な困難になった場合は、キャンセルを許可してもらえる場合も。

やむを得ない事情の場合は気軽に相談しても良いですが、自己都合の場合はほとんど契約解除不可能と考えておいたほうがいいでしょう。

ペットの契約はクーリングオフできる?

ペットには、通常の場合クーリングオフが適用されません。

一定期間以内ならば返金や契約解除が可能なクーリングオフですが、ペットの場合は飼育直後であってもクーリングオフは不可能とされています。

例外として、ペットショップ側が動物の病気を隠していた場合や、飼育を断る消費者に強引に契約を迫った場合は、解約に向けて話し合いが進められるでしょう。

ペットの取り置きはキャンセルできる?

ペットショップ店舗でペットの取り置きをした場合、原則としてキャンセルは可能です。ただし、契約解除はできても、契約者にデメリットが発生する可能性があります。

ペットの取り置きキャンセルに関する注意事項を確認しましょう。

手付金は返ってこない

取り置き後のペット契約解除の場合、手付金は返金されません。

ペットの取り置きをする場合、通常は生体価格の何割かを手付金として支払います。手付金支払い後に契約を解除した場合、手付金は一切返還されません。場合によっては、キャンセル料が発生する可能性もあります。

ペットショップ側が手付金返金に対応しないことは、法律上問題はありません。

取り置き後のペット契約キャンセルは可能ですが、手付金が返ってこないため、契約者の経済的負担がかなり大きくなります。

キャンセルするなら早めに

ペット取り置き後のキャンセルは原則可能ですが、ペットやペットショップ側の負担を考えて、なるべく早めにキャンセルしましょう。

ブリーダーやペットショップは、動物のワクチン接種や手続きなどを飼育開始に向けて準備しています。長期間取り置きをすれば、ペットの肉体にも負担が。

いくらキャンセルを言い出しにくくても、ペットショップ側や動物の物理的な負担を考慮すれば、契約解除は早いほうが良いことは容易に分かります。

キャンセル料も長期間取り置きをすれば、それだけ高額に。取り置き後のキャンセルが無料の場合は、ほとんどありません。キャンセル料は、必ず発生するものと思っておきましょう。

ペット飼育不可能である事実が判明したら、自分のためにもペットのためにも、速やかにキャンセルの報告をしてください。

ペットを引き取ったあとにキャンセル(返品)できる?

ペットを引き取ってからのキャンセルは、基本的に禁止です。

ペットは生き物であり、契約者が飼育の契約を交わせば、もう家族も同然。事情ができて返したいからといって、一方的なキャンセルが非常識であることは、容易に判断できるはず。

それでも引き取り後にどうしても契約解除を検討したい場合、どうすれば良いのか解説します。

基本的に自己都合のキャンセルは不可

ペット引き取り後の自己都合によるキャンセルは、不可能です。

契約者に引き取られてからのペットの生活は、ペットショップでは把握できません。飼育後時間が経過していれば商品価値が低下し、再度販売することが難航してしまいます。

飼育に不安を感じた場合や、自宅での飼育が不可能であっても、引き取り後のキャンセルはできないことを念頭に置いてください。

困ったらペットショップに相談を

ペットを引き取った後でペットに病気が見つかった場合など、困ったら速やかにペットショップに相談してください。

過去にペットショップで飼った猫に寄生虫が見つかったものの、ペットショップ側から病気の説明がなかった事例がありました。

契約書には、契約後の病気の治療費は当店では一切負担しないと記載されていましたが、消費者生活相談員との話し合いにより、ペットショップ側は契約書を訂正。

このように契約者の意見によってペットショップの対応が変わるケースもあるのです。

ペットお迎え後に明らかなペットショップ側の不備を発見した場合は、まずは気軽にペットショップに相談してください。電話で相談しても良いですし、直接店舗へ足を運んでも良いでしょう。自分に負担のない方法で、冷静に相談してください。

ペットの契約後にキャンセルするとペットローンはどうなる?

ペットの契約を解除した場合、ローンもキャンセルできる場合とキャンセル不可能な場合に分かれます。

まとまったお金がなくてもペット購入の夢を叶えられるペットローン。

イオン銀行や信販会社でも気軽に登録可能ですが、ローン返済がネックて契約解除を悩む人も多いはず。ローンキャンセル可否を、ケース別に解説します。

自己都合によるキャンセルは原則不可

原則として、自己都合によるペットローンキャンセルは不可能です。

自己都合とは、以下のような理由を指します。

  • ペットの飼育に不安を感じた
  • 自宅でペットを飼育できないことが分かった
  • ペットローンの返済に負担を感じた

犬や猫を飼う場合、定期的に病院に行ったり、フードを用意したりと、お金がかかります。動物の種類によっては、10年~20年生きるものもあるでしょう。

ローン返済が不安な気持ちは分かりますが、生き物のやりとりはデリケートな問題。売買契約を結んだら、自己都合によるローン返済キャンセルは基本的に不可能です。

ペットの引き渡し前ならキャンセルできる可能性あり

ペットショップによって異なりますが、ペット引き渡し前であれば、キャンセルできる可能性もあります。キャンセルを受け付けているペットショップでも、多くは入金後のキャンセルには対応しないケースが多数。

まだペットを引き取っていないけれど、ローンをキャンセルしたい場合は、まずペットショップに相談しましょう。

ペットショップの責任であればキャンセルできる可能性あり

ペットショップ側に契約段階で不備があれば、契約後でもペットローンをキャンセルできる可能性があります。

明らかにペットに健康に異常をきたしているのに契約時にペットショップから連絡がなかった場合などは、ローンキャンセルも可能なケースが。

手続きも店舗側が快く対応してくれるでしょう。

自己都合ではない理由でローン返済をキャンセルしたい場合は、まずペットショップに連絡してみましょう。

キャンセルできなければ返済義務あり

ペットローンのキャンセルは比較的難しく、キャンセルできなかった場合は全額返済する義務が発生します。

ペットローンは、数十万と決して安価ではありません。返済義務が発生した場合は、滞納せずきちんと支払いましょう。

ペット契約後にキャンセル?!あるある事例

ペット契約後に契約解除を希望するケースは、少なくありません。

具体的にどんな事例でペット契約を解除する場合が多いのか、確認しましょう。

ペット不可の賃貸で飼育がバレてしまった

自宅がペット不可賃貸だったにも関わらず、ペットを飼育していたことがバレてしまい、ペットを飼えなくなるケースはよくあります。

ペットが不幸な思いをすることを避けるためにも、居住環境は、動物をお迎えする前にきちんと確認しましょう。

ペットアレルギーだった

ペットを飼ってから家族や自分がペットアレルギーだったことが判明し、ペット契約をキャンセルする事例も。

家族や恋人と同居している人は、きちんと相手にペットアレルギーがないか、確認しましょう。

ペットに先天性の病気があった

ペットに先天性の病気があったことが判明して、飼育を断念する例もあります。

ペットショップ側は原則として、ペットの健康情報を契約者に報告する義務があります。

書面でも一切病気の説明を受けていなかったにも関わらず、飼育後の病院で病気が発覚した場合は、ペットショップ側が治療費など各費用を保障する必要も。

ペットの負担も考慮して、契約の段階で消費者側からペットの健康状態を、質問しておきましょう。

ペットを育てる自信がない

ペットの世話に自信がないからと、ペットの飼育を放棄することもよくあります。ペットの世話は思った以上に大変ですし、お金がかかります。

ペットショップで一目惚れしたけれど、実際に飼ってみたら相性が悪いといった理由からペットの飼育を断念するケースもしばしば。

ペットをお迎えする差には、10年先までしっかりプランを練って、責任を持ち契約しましょう。

ペットローンを組む前にチェックしておきたいこと

手持ちがなくてもペットを購入できるペットローンですが、契約前に注意しておきたいことはたくさんあります。

ペットローンを契約する前にチェックしておきたい注意事項を確認しましょう。

ペット購入に関するトラブルは増加している

ペット購入に関するトラブルが昨今増加していることを、ペットローン契約前に一度念頭に置きましょう。

2019年から2022年に独立行政法人国民生活センターに相談された年間のペットトラブル数は、以下のとおり。

年度 2019 2020 2021 2022
相談件数 1,403 1,526 1,602 1,074(前年同期 1,118)

参考:独立行政法人国民生活センター

2022年の件数はやや減少傾向にありますが、2019年から2021年までの3年間は毎年年間相談数が増加していることが分かります。

ペットを購入してから先天性の病気が見つかるなど、契約者とペットショップ間のトラブルが多い傾向に。

ペットショップ側の不備であればペットローンのキャンセルは原則可能ですが、ペットショップとの関係を悪化させないためにも、ペットローン契約前はペットの状態をきちんと確認しましょう。

ペットを飼育できる環境かいまいちど確認を

居住環境や経済面など、ペット飼育な状況か、もう一度しっかり振り返ってみましょう。ペットの飼育は、お金もかかりますし、労力も必要です。

フードやおもちゃをマメに購入できる経済力は、ありますか?

子猫や子犬の場合、早朝や深夜にお世話を要求されることもあるでしょう。思った以上に大変で、環境が整っていないためペット飼育を断念するケースも、少なくありません。居住環境や経済面など、自己都合によるペットローンキャンセルはほとんどの場合、不可能です。

家族や同居人にアレルギーを持っている人がいないかきちんと確認して、トラブルを避けてください。

キャンセルした場合どうなるか事前に確認しておく

ブリーダーやペットショップからペットを購入する際には、キャンセルした場合の対応を事前に確認しましょう。

手付金や予約金を払った場合、原則返金は不可能です。キャンセル料が別途発生する可能性もあります。

自己都合でペットをキャンセルする場合、ペットショップやブリーダー側はどのような対応をするか、口頭だけでなく契約書でもきちんと確認してください。

販売側に不備があった場合、ローンの返済義務が発生するかどうかも説明してもらいましょう。

ペットローンを組む前には、キャンセルした場合に発生するリスクも、事前に踏まえておく必要があります。

ペットの契約後のキャンセルはトラブルの元!

ペットショップで可愛い犬や猫に一目惚れし、即契約したい気持ちはよく分かります。

しかし、安易な契約は絶対避けましょう。

飼育困難である事実が判明してペット契約をキャンセルすると、思わぬトラブルが発生。

場合によっては、ペットを返還しても、ローンの返済義務だけ残る可能性が。

ペットを飼うことは、命を預かることです。慎重に判断して、契約書にはくまなく目を通し、責任を持って契約しましょう。