代引きで買い物をしたけど、支払うお金がない…居留守で無視するのはまずいよね?
受け取りを拒否は厳禁ですが、商品が配達されるまでにお金を用意できないケースもあるでしょう。そんなときの対処法をご紹介します。
代引きとは?
代引き(代金引換)とは、商品が手元に配達された際に、商品代金や送料を配送業者に回収してもらう支払い方法を指します。
クレジットカードや銀行振込などの面倒な手続きをしなくても商品を購入できるので、ネットショップや通販などでの買い物では非常に便利です。
ただし、配達日までに確実にお金を準備しておく必要があるので、お金の使い過ぎには注意しなければなりません。
お金を用意することができず、商品の受け取りを拒否すると、後で大きなトラブルに発展してしまうこともあります。
代引きでお金がないとどうなる?
代引きで商品が配達された時にお金がないと、商品を受け取ることができない上に、さまざまなデメリットが発生します。
場合によっては、法的措置を取られて大ごとになってしまう可能性も否定できないので、支払うためのお金を必ず準備する必要がある点に注意しなければなりません。
商品を受け取れない
代金を支払えないと、当然のことながら商品を受け取ることはできません。
一時的に手元の現金がないだけであれば、再配送の時に支払えば問題ありませんが、あまり長い時間待ってもらうことはできません。
保管期限を過ぎれば、その商品は販売元へ返送され、自動的にキャンセル扱いとなります。
キャンセルすれば信用を失う
代引きのお金がないからといって受け取らなかったり、居留守を使って配送業者からの連絡や再配送を無視したりしていると、配送業者から発送元のショップに連絡が入り、返送されてしまいます。
商品が返送され、キャンセルとなってしまうことにより、送料や人件費などがショップにとっての損失となります。
1件や2件であればショップもあまり困らないかもしれませんが、このようなことが何度も起きると大きな損失につながるので、ブラックリストを採用しているショップも多いです。
商品を代引きで発送したにもかかわらず、受け取らなかった顧客に対しては、二度と商品を売らないようにリストを作るのです。
また、繰り返し代引きをキャンセルしたり、無視を続けたりすると、悪質な業務妨害となります。
ブラックリストに載らなかったとしても、損害が大きいと判断されると警察に相談される可能性もあるので、誠実な対応をしましょう。
送料やキャンセル料の請求が発生する可能性あり
代引きで商品の代金を支払わず、受け取ることができなかった場合、ショップの損失となった送料や人件費をキャンセル料として請求されるケースもあります。
請求書を無視していると、やがて催促状が届きます。
この催促状すらも無視を続けると、最終的には法的措置を取られてしまうこともあり、手数料もさらに上乗せされるので、絶対に避けなければなりません。
代引きでお金がないときの7つの対処法
代引きでお金がない場合も、以下で紹介する7つの方法のどれかを試すことで、大きな問題になる前に対処することができます。
発送前なら発送日や支払い方法変更もしくはキャンセルする
まだ商品が発送される前なら、ショップに連絡をして発送日や支払い方法を変更するか、早めにキャンセルをすることで、トラブルを防ぐことができます。
手元に現金を用意できる日まで発送を待ってもらえば、問題なく商品は購入できます。
この際、ショップに「お金がないので」と正直に伝えなくても、「急な出張が入ってしまい、家を5日ほど空ける」などと説明すれば大丈夫です。
もしショップが対応してくれるのであれば、クレジットカードでの支払いに変更してもらっても良いでしょう。
どうしてもお金を準備する自信がない場合は、発送前の段階であれば商品をキャンセルしても大丈夫です。
ブラックリストには載りませんし、受注生産品などの特別な商品でない限り、キャンセル料を請求される心配もありません。
クレジットカード払いに変更する
代引きの支払いは、必ずしも現金が必要とは限りません。
例えばヤマト運輸の「宅急便コレクト」、佐川急便の「e-コレクト」といったサービスは、代引きの際にクレジットカードを使用することができます。
ただし、代引きでクレジットカードを利用するには、ショップがこれらのサービスと契約している必要があります。
ショップの公式サイトで調べるか、問い合わせるなどして、詳細を確認してみると良いでしょう。
宅配業者に相談する
自宅に届く前に宅配業者に料金を支払えない事情を話し、営業所止めにしてもらうこともできます。
数日間であれば、営業所で商品を保管してもらうことができるかもしれません。
しかし、営業所での保管期限が過ぎると商品は発送元に返送されるため、ショップによっては営業所止めを不可としていることもあります。
まずは、営業所止めができるかどうかを配送業者に問い合わせてみましょう。
不用品を売る
商品の金額によっては、家にある不用品を売ることで、代引きの現金を確保することができます。
不用品を売る方法としては、リサイクルショップとネットフリマが挙げられますが、それぞれメリットとデメリットがあります。
販売先 | メリット | デメリット |
---|---|---|
リサイクルショップ | 不用品をすぐに売ることができる | 買取金額が安い傾向にある 買取に対応していない商品もある |
ネットフリマ | 比較的高い値段で売れる どんな不用品でも出品できる |
いつ売れるかわからない 振り込まれるまで数日かかる |
配達までの日数や、用意しなければいけない金額、不用品の価値などにより、どちらの方法が良いかは変わってきます。
また、友人や知人に不用品を譲ることができれば、リサイクルショップやネットフリマより確実に現金を手に入れられるでしょう。
相談できる相手がいれば、頼ってみるのも大切です。
日払いの仕事で稼ぐ
日払いに対応している短期バイトをしてお金を稼ぐのもひとつの手段です。
特に体を使う仕事や深夜の仕事は、時給が高い傾向にあるのでおすすめです。
近場で以下のような仕事の募集がないか探してみましょう。
- 工事現場の作業員
- 引越し作業員
- 夜間の警備員
- 交通整理
体力に自信がない場合は、ネット副業でデータ入力などをしてみるのも良いでしょう。
データ入力は、基本的なタイピングさえあれば簡単に始めることができますが、画面に向かって単純作業を繰り返すことになります。
地道にコツコツと取り組むことができる、真面目な人に向いている仕事です。
親や友人にお金を借りる
頼れる親や友人がいれば、事情を話してお金を貸してもらっても良いでしょう。
ただし、約束通り必ず返すことが大切です。
特に、友人からお金を借りて返さないままだと、人間関係に大きな亀裂が入ることになります。
親の場合は大きなトラブルにはならないかもしれませんが、お金を返さなければ信用を失い、次からは頼るのが難しくなるかもしれません。
カードローンを利用する
頼れる人や働くあてがないものの、すぐに代引きのお金を準備したいという場合は、カードローンを利用するという方法があります。
銀行のカードローンと、消費者金融のカードローンがあり、これらは特徴が違うので使い分けが重要です。
借入先 | 特徴 |
---|---|
銀行 | 低金利で借入れができる |
消費者金融 | 審査に通れば即日融資ができる |
代引きの支払いのように、一時的な現金がすぐに必要な場合は、消費者金融のカードローンがおすすめです。
特にAIによるスコアリングシステムを採用している消費者金融なら、最短60分で融資してもらうこともできます。
また、初回の利用であれば、30日〜60日の無利息期間があるサービスが多いです。
消費者金融は金利が高いイメージがあるかもしれませんが、無利息期間のうちに返済すれば、余計な支払いも必要なく、安心して利用できます。
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代引きのお金がないときは待ってもらえる?
代引きのお金がない場合、短期間であれば配送業者が商品を保管してくれます。
とはいえ、ヤマト運輸・佐川急便・郵便局のいずれも、保管期間は1週間なので、あまり長くはありません。
事情があってどうしても保管期間を長くしてほしいと相談すれば、1日〜2日程度なら延長してもらえるので、困った場合は連絡してみることも大切です。
しかし、いずれの場合も、保管期間が過ぎれば商品は自動的にショップに返送され、キャンセルになってしまいます。
ヤマト運輸の場合
保管期間は7日間で、支払いは現金です。
ショップが宅急便コレクトを契約していれば、クレジットカードと電子マネーも使えます。
佐川急便の場合
保管期間は7日間で、支払いは現金です。
ショップがe-コレクトを契約していれば、クレジットカードとデビットカードも使えます。
郵便局の場合
保管期間は7日間で、支払いは現金のみです。
クレジットカードなど、他の支払い方法を使用することはできません。
代引きを受け取らないとどうなる?
居留守などを使って代引きを受け取らず、無視し続けた場合、トラブルに巻き込まれることがあるので注意が必要です。
不在票が入る
最初は、たまたま留守だった場合と同じく、不在票が入ります。
数日でお金を工面することができるのなら、手元に現金が用意できたタイミングで再配達をしてもらうよう連絡しましょう。
この段階であればブラックリストなどに載る心配はなく、普段通りの買い物と同じとみなされます。
期限を過ぎたらキャンセル扱い(リスクあり)
ヤマト運輸・佐川急便・郵便局の場合、商品の保管期限は7日です。
その期限を過ぎてしまうとキャンセル扱いとなり、商品はショップへ返送されます。
この場合、ショップによっては顧客のブラックリストに入れられてしまい、二度と商品を販売してくれなくなってしまうリスクがあります。
また、仮にブラックリストに入れられなかったとしても、繰り返しキャンセル扱いになれば悪質と判断されるでしょう。
受け取り拒否は要注意
受け取り拒否をすると、ショップ側にはさまざまな損失が発生します。
発送準備のための人件費や送料が回収できなくなる上に、食品や限定生産品の場合は他の人に販売することもできません。
すると、発生した損失分がキャンセル料として請求される可能性があります。
キャンセル料の請求を無視していれば、催促状が届きます。
そして、催促状にも応じない場合、法的措置を取られることもあるので、このような事態には絶対に陥らないようにしなければなりません。
代引きの仕組みと料金
代引きの詳しい料金は運送業者によって違いますが、仕組みはどこも同じです。
代引きの仕組み
代引きとは、商品そのものの代金に加え、送料、そして運送業者の手数料を、受け取り時に配達員へ支払う方法のことです。
そのお金は、運送業者で精算され、決済代行会社を介して後日ショップに振り込まれます。
配送業者がショップの代わりにお金を回収する仕組みだと考えると分かりやすいでしょう。
代引きの手数料
代引きの手数料とは、お金を回収する業務を行う配送業者に支払うお金です。
一般に、商品の金額が高いほど、手数料は高額になります。
以下は、ヤマト運輸と佐川急便の手数料を一覧にした表です。
商品価格 | 〜9,999円 | 〜29,999円 | 〜99,999円 | 〜29,999円 | 〜49,999円 |
ヤマト運輸 | 330円 | 440円 | 660円 | 1,100円 | 非対応 |
佐川急便 | 330円 | 440円 | 660円 | 1,100円 | 2,200円 |
例外的に、郵便局の場合は、30万円までは手数料が一律で265円と決まっています。
30万円以上の商品になると、セキュリティサービス料が加算されます。
代引きの料金総額はいくら?
代引きの料金総額は「商品代金+送料+手数料」で計算できます。
例えば3000円以上購入すると送料無料のショップで、5,000円分の買い物をしたとしましょう。
すると、それぞれの金額はこのようになります。
- 商品代金:5,000円
- 送料:無料
- 手数料:330円
合計すると、5,000+0+330=5,330円となります。
これは一例なので、代引きの際に必要となるお金は、購入前に必ず確認するようにしましょう。
代引きの支払い方法は?
運送会社によって、対応している代引きの支払い方法は違います。
運送会社 | 支払い方法 |
---|---|
ヤマト運輸 | 現金・クレジットカード・電子マネー |
佐川急便 | 現金・クレジットカード・デビットカード |
郵便局 | 現金 |
代引きの支払いは現金がメイン
代引きの支払いの基本は、現金です。
そのため、仮に口座残高が十分あっても、財布の中にお金がないとスムーズな支払いができません。
配達員が到着した時にすぐに支払えるよう、配達日までにお金を封筒などに準備し、玄関に置いておくと良いでしょう。
代引きでお釣りありでも大丈夫?
代引きの料金を支払う際、基本的には配達員がお釣りを用意しています。
そのため、必ずしもピッタリのお金を準備する必要はありません。
しかし、配達員の持っている小銭にも限りがあるので、「もう少し細かいお金はありませんか?」と聞かれることもあります。
その後の配達にも影響するため、なるべくお釣りの少ない支払いに協力するようにしましょう。
現金以外の支払い方法もある
代引きは現金が基本ですが、配送業者によっては、クレジットカードやデビットカード、電子マネーが使える場合があります。
現金以外の支払い方法が使えるかどうかは、ショップ側の契約によって違います。
クレジットカードで購入するつもりだったのに、実は現金にしか対応しておらず、商品が受け取れないなどのトラブルが起きると大変です。
そのため、利用できる支払い方法は購入前に確認することが大切。
対応しているクレジットカードや電子マネーの種類も、あらかじめチェックしておくと安心でしょう。
代引きと着払いの違いは?
着払いは代引きと混同されがちですが、仕組みは全く違うものです。
着払いとは?
着払いとは、送料のみを受取人が支払うことを意味します。
そのため、ネットショップや通販などで利用することはないでしょう。
着払いを利用するのは、レンタル品を返却するときなどが多いです。
代引きの仕組みと流れ
代引きは、送料に加え、商品の代金と運送業者への手数料を配達員に支払う仕組みとなっています。
流れは、以下のとおりです。
- 購入者が商品を注文する
- ショップから商品が発送される
- 運送業者が購入者のもとに商品を配達する
- 玄関先で配達員にお金を支払い、商品を受け取る
- 決済代行会社を介してショップに代金が振り込まれる
手数料がかかるのは、このような複雑な流れがあるからとも考えられます。
代引きと着払いは支払いの内容が違う
このように、代引きと着払いでは支払いの内容が違います。
意味を混同するとトラブルの元になりかねません。
代引きと着払いの違いをしっかり把握し、使い分けるようにしましょう。
代引きでお金がないときは責任をもって対応を
代引きでお金がないと、ショップや運送業者に連絡するのが気まずくて、居留守で無視してしまおうと思う人もいるかもしれません。
しかし、お金がないからといって無視を続けると、キャンセル料を請求され、ブラックリストに載ってしまうリスクがあります。
発送前であれば、ショップに連絡して支払い方法の変更などの対応を取ってもらえば大丈夫です。
発送されてしまったあとなら、ここでご紹介した7つの対処法のうちどれかを試して、なるべく早く手元に現金を用意しましょう。
今後も楽しく買い物をするためにも、責任を持って対応することが大切です。