友達の女の子が中絶するって、費用が折半だって泣いてました。中絶費用を折半するのは普通ですか?
たしかに中絶費用は折半となるケースも多いようですね。状況にもよりますが、中絶となると女性はなにかと負担が大きくて非常に不利ですよね。
妊娠したら出産をする流れが普通ですが、どうしても出産できない事情がある場合は、中絶を選ぶしかないこともあるでしょう。
日本では、アフターピルが処方箋なしで購入できない、購入できても高額であるなど課題もありますよね。
このページでは、中絶費用は折半が基本というのは本当なのか、負担すべき中絶費用の男女割合等について考えていきましょう。
中絶費用は折半が基本?正当な負担割合は?
中絶費用の負担割合に、基本となる数値等はありません。法律上、明確に定められているものではないのです。
そのため、双方の話し合いによって、費用負担をどうするか決めることとなり、「中絶費用が半分ずつなんて納得いかない!」など揉めるケースが多いのです。
例えば双方合意の性行為によって妊娠した場合で、中絶についても合意していれば、費用を折半するか、男性が多めもしくは全額を負担することになる可能性があるでしょう。
中絶をする決断を二人でしたとしても、妊娠中絶手術を受けるのは女性です。
理由はどうあれ、人工妊娠中絶手術を受ける女性には、以下のように様々な負担が発生します。
- 身体的ダメージ
- 精神的ダメージ
- 金銭的ダメージ
- 将来の妊娠や出産へのリスク
- 不正出血等の後遺症
- 入院等で仕事を休んだ場合の収入減
- 病院での診察や支払い義務
対して男性側では、自分の身体的変化は一切ありませんから、金銭面が最大の負担となるケースがほとんどではないでしょうか。
こうした負担の重さの違いからも、中絶費用の折半問題については賛否両論分かれるところですね。
男女どちらかでは妊娠はできませんので、双方に責任があるという考えで「中絶費用は折半」という声もあれば、「女性は負担が大きいから男性が全額負担すべき」といった意見も少なくありません。
ですが妊娠して中絶という選択をするにしても、以下のように様々なケースがあり、それぞれに求められる負担も異なるでしょう。
- 結婚や婚約前提と意思表示したうえでの妊娠
- 避妊を要求したのに対応してもらえず妊娠
- 付き合っていない友人同士等での性交渉による妊娠
- 同意なく性行為を強要されての妊娠
- 既婚者と知らされず交際していて妊娠
- 不倫関係からの妊娠
このように具体例で見ていくと、中絶費用の折半は妥当と思える例もありますし、男性が全て負担すべきといった事例もあり、一概にはいえないといったところですね。
個人的にはせめて男性が中絶費用を負担すべきって思うけど、誠意をもって対応してくれる男性なら、そもそも中絶って選択をしないような気もします・・・。
どのような形で妊娠したのかにもよりますし、中絶費用の折半問題はたしかに難しい問題ですよね。
中絶の費用は折半が基本、というわけではありません。あくまでも話し合いで妥当なラインを決めることになるでしょう。
中絶費用の平均相場はどれくらい?
ところで、中絶費用というのはどれくらいかかるものなのでしょうか。
自ら希望して受ける人口妊娠中絶の費用は、保険適用外で100%自己負担となります。
一般的には妊娠12週目くらいまでの中絶手術で10万円から20万円、それ以降では30万円から50万円と、日数の経過とともに高額になっていきます。
中絶費用が払えない場合については以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてください。
中絶費用は保険を使えないから金額も大きいんですね。
中絶するだけでもダメージなのに手術も高額で、中絶費用を折半するか全額負担してもらえるか、女性にとっては大問題ですよね。
中絶費用折半でも払わない男に払わせる方法
中絶費用を折半で、と話し合いで決めても、残念ながら実際には払わない男性も少なからずいるようです。
男性が話し合いにも応じず、女性が一人で中絶を選択することになれば、費用も全額自分で負担するしかなくなります。
もしも相手が電話連絡をしても応じてくれない、話し合いをしても折り合いがつかないなど困ったことがあれば、法律事務所等に依頼して解決する方法もあります。
専門家に相談するとなればお金もかかりますので、資金がない場合は無料法律相談等を活用しましょう。
男性による暴力や脅迫によって強制的に性行為に及び、妊娠してしまったような場合であれば、不法行為による損害賠償として慰謝料を請求できる可能性があります。
万が一、相手方と中絶等の話し合いで暴力や脅迫などといったトラブルが発生した場合は、一人で悩まずすぐに警察に相談してください。
中絶費用を折半するかどうかは話し合いで
中絶費用は法的に割合等が決められているものではなく、中絶費用で揉めて裁判に発展するケースも少なくありません。
金銭的な問題はできれば話し合いで解消したいところですが、それが難しい場合は無料相談等の制度を利用してみましょう。
中絶といっても、初期より中期での中絶のほうが費用負担が大きいのはもちろんですが、なにより女性の身体的な危険リスクが高まるという心配があります。やむを得ず中絶の判断をするにしても、以降の体調も考慮して早めの選択が求められます。
胎児の命を奪うことになる中絶をしなくて済むように、お互いに避妊をするなどの予防を心がけたいですね。