法的手続きの予告通知って、弁護士の名前とか公安委員会のよくわからない番号とか書かれたメールが届いたんですけど!どういうことでしょう?
それは詐欺メールですから無視してください!
法的手続きの予告通知が電子メールできたら対応するの?
電子メールで法的手続きの告知なるメールがきた場合は、無視するか警察・消費者センターに連絡をするようにしましょう。
100%の確率で架空請求メールです。
ただ、メールの内容も非常に凝っており、公安委員会の番号や調査業協会の番号、しかもフリーダイヤルの番号まで書かれており、本物の法的手続きの予告通知なんなじゃないか?と慌てて勘違いしまいますね。
しかし落ち着いて届いたメールを見てください、アナタの名前は書かれていますか?
法的手続きの予告通知なのにアナタの名前が書かれていないのはおかしな話でしょう、なぜなら不特定多数に適当に送られている架空請求のメールだからです。
通知に記載されている公安委員会の番号や調査業協会の番号は、架空のものです!試しに、その番号をネットで検索してみてくださいね!
もし名前が書かれていたら?
送られてきた電子メールに、あなたの名前が記載されていたら、どこからか個人情報が漏れた可能性があるのですぐに元寄りの警察署へ相談に行きましょう。
さらに、どこまでアナタの情報が漏れているのかわかりませんので、必ず消費者センターや弁護士会の法律事務所に相談します。
法律事務所へ相談に行くのに気がひけるなら法テラスに相談の書き込みをしてみましょう!
法的手続きの予告通知が郵便で届いたら本物?
メールで法的手続きの予告通知が来ても迷惑メールや架空請求などと騒がれているので、すぐに詐欺だと気付きやすいと思われますが、実は架空請求の通知が郵送で届くこともあります。
法的手続き予告通知がハガキや普通の封書で届いた!
法的手続きの予告通知がハガキや普通の封書で送られてくる事はありませんから、架空請求からの告知なので、送られてきた通知を持って必ず警察と法律事務所へ相談に行きましょう。
架空請求とわかっていたとしても紙の通知は後々ややこしい事になることがあるので警察や法律事務所に行くことをおすすめします!
法的手続きの予告通知が書留や特別速達で送られてきた!
法的手続きの予告通知が書留や特別速達で送られて来た場合、アナタに滞納や未払いが本当に無いなら詐欺集団が弁護士や裁判所を騙して予告通知を送っている可能性があります。
それでも予告通知の内容に「出頭」と書かれているなら必ず出頭するようにしましょう。
なぜなら、出頭を無視して放っておくと身に覚えの無い債務の話でも嘘が本当になってしまい、支払いの義務が発生することがあるからです。
必ず法律事務所や消費者センター、警察に相談してから出頭するようにします。
法的手続きの予告通知が、電子メールではなく郵便で送られてきた場合は、無視せずに必ず相談してください。身に覚えの無いお金を支払う事になる可能性もあります!
身に覚えのある法的手続きの予告通知
ここまでは身に覚えの無い場合の法的手続きの予告通知の話だったけど、僕みたいに身に覚えのある人はどうしたらいいのかな?
債務の支払いを長期間滞納したり怠ったりした場合は債権者から法的手続きの予告通知が届きます。
法的手続きの予告通知には
- 実際に法的手続きの前段階として書面を送っている
- 債務者に「裁判される!」とプレッシャーを与えて債務の支払いをさせる
- 支払い義務の時効の進行を止める為や消滅時効期間経過後の責務の承認を促す目的
という理由が考えられます。
「消滅時効期間経過後の責務の承認を促す目的」といってもわかりにくいですよね。カンタンにいえば「支払い義務の時効をなしにする目的」ということ。時効がなくなれば、債権者は永続的に請求できるわけです。
法的手続きの予告通知の対処法
債権者側から届く法的手続きの通知には下記があり、それぞれのレベルで対処法が変わってきます。
- 債権譲渡譲受通知
- 督促通知等の予告通知
- 訴訟手続前の最終通告
ひとつずつ見ていきましょう。
債権譲渡譲受通知書
アナタの債権が債権回収の会社などに変わりましたよ、という通知なので特に何もする事はありませんが、支払えるなら通知を郵送して来た債権回収会社へ連絡して支払いをしましょう。
支払えないなら以後の支払いの連絡などは債権回収会社から来る事になるので会社名と電話番号は覚えておきましょう。
「なんだこの会社名は?知らねーから架空請求だな!」という事がなくなるでしょう。
督促状・催告書・ご返済のお願い等の予告通知
支払いを渋っていると届く通知で内容的には、「このまま無視し続けたら法的処置を取りますよ、良いのですね?知りませんよ?」という意味合いの通知です。
もし払えたり、払える見込みがあるならこの時点で必ず支払いには応じている方が良いでしょう。
一括での支払いが難しいなら分割での支払いの話をして見てください、誠実な態度で話し合いをすれば、きっと分割にしてもらえるはずです。
もし時効援用の手続きができそうなら弁護士事務所などに早期の相談を行います。
訴訟手続き開始予告・法的処置予告通知等の最終通告書
「あとはもう無いぜ!じゃあな!」というレベルで話し合いで済む段階を超えており、裁判で争うか強制執行を受ける事になります。
最悪の場合は強制執行というものになると、現在アナタが所持している価値のある財産や預金の没収、さらには今後もらえる給料なども没収対象となり、安心した生活は送れなくなるでしょう。